CentOS-7.6のネットワークを設定します。
このページでは、VirtualBox-5.2の仮想マシンへCentOS-7.6のインストールが完了しているものとして解説していきます。
このページで説明している設定は、VirtualBoxの仮想マシンでのネットワーク設定になります。
物理マシンでの設定は
私のインストール手順では、ネットワークの設定で、有効に設定していない為
インターネットへ接続ができていないことになります。
このページでは、ネットワークが無効の状態から有効に設定して、インターネット接続ができるように設定変更していきます。
CentOS-7.6を起動
VirtualBox-5.2を起動させて、CentOS-7.6の仮想マシンを起動します。ログイン
VirtualBoxからCentOS-7.6の仮想マシンが起動後、ログインします。ネットワークは無効になっているので、SSHクライアントからは接続不可能です。
VirtualBoxのコンソールウィンドウは使い勝手が良くない印象があるので、私はあまり使いたくないのですが、現状はここからでなければ設定ができない為、仕方ありません。
CentOS-7.6のコンソールウィンドウから root のユーザーとパスワードを入力してログインします。
ネットワークの設定
CentOSのバージョン7からは、NetworkManagerを使ってネットワークを設定することが推奨されています。NetworkManagerのコマンドラインツール (nmcli) を使用するようです。
しかし、私はまだ nmcli がよく理解できていません。
使ったことはあるのですが、まだ説明できるほど理解できていない為、
nmcli での設定を諦めて、ネットワークのファイルを編集する方法で説明していきます。
ネットワークの元ファイルをバックアップ
ネットワークの初期状態のファイルをバックアップします。ログインした root ユーザーのホームディレクトリにコピーします。
/root/backup/ のディレクトリにバックアップファイルとしてコピーします。
ネットワークファイルをバックアップ
#----- ディレクトリを作成します。
[root@vm ~]# mkdir /root/backup/
#----- ifcfg-enp0s3 をバックアッします
[root@vm ~]# cp -a /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-enp0s3 /root/backup/
[root@vm ~]#
#----- ifcfg-enp0s8 をバックアップします
[root@vm ~]# cp -a /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-enp0s8 /root/backup/
[root@vm ~]#
ネットワークの設定を変更
ネットワークを無効から有効にして、VirtualBoxの「ホストオンリーアダプター」に対応した設定にしていきます。
IPアドレスは、「192.168.56.250」に設定しました。
私の場合の設定ですので、適宜、ご自身の環境に合わせて設定してください。
IPアドレスは、「192.168.56.250」に設定しました。
私の場合の設定ですので、適宜、ご自身の環境に合わせて設定してください。
/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-enp0s3
#----- viエディタでファイルを開く
[root@vm ~]# vi /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-enp0s3 [Enter]
#--------------------------------------------------
TYPE=Ethernet
PROXY_METHOD=none
BROWSER_ONLY=no
BOOTPROTO=dhcp
DEFROUTE=yes
IPV4_FAILURE_FATAL=no
#----- IPV6を無効化
IPV6INIT=yes
↓ yesからnoへ変更する
IPV6INIT=no
IPV6_AUTOCONF=yes
IPV6_DEFROUTE=yes
IPV6_FAILURE_FATAL=no
IPV6_ADDR_GEN_MODE=stable-privacy
NAME=enp0s3
UUID=456fbb78-8f7d-4f03-8184-41e176349f88
DEVICE=enp0s3
#----- 起動時にNICを有効化
ONBOOT=no
↓ noからyesへ変更する
ONBOOT=yes
#--------------------------------------------------
#----- 編集内容を保存してエディタを閉じる
:wq [Enter]
[root@vm ~]#
/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-enp0s8
#----- viエディタでファイルを開く
[root@vm ~]# vi /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-enp0s8 [Enter]
#--------------------------------------------------
TYPE=Ethernet
PROXY_METHOD=none
BROWSER_ONLY=no
#----- IPアドレスを固定化する
BOOTPROTO=dhcp
↓ dhcpからstaticへ変更する
BOOTPROTO=static
DEFROUTE=yes
IPV4_FAILURE_FATAL=no
#----- IPV6を無効化
IPV6INIT=yes
↓ yesからnoへ変更する
IPV6INIT=no
IPV6INIT=no
IPV6_AUTOCONF=yes
IPV6_DEFROUTE=yes
IPV6_FAILURE_FATAL=no
IPV6_ADDR_GEN_MODE=stable-privacy
NAME=enp0s8
UUID=cce7372b-6148-430e-aaaa-4c2eb5ad11a8
DEVICE=enp0s8
#----- 起動時にNICを有効化
ONBOOT=no
↓ noからyesへ変更する
ONBOOT=yes
#----- IPアドレスを追記(環境によって適宜、調整する)
IPADDR="192.168.56.250"
#----- サブネットマスクを追記
PREFIX="24"
#--------------------------------------------------
#----- 編集内容を保存してエディタを閉じる
:wq [Enter]
[root@vm ~]#
ネットワーク再起動
設定が完了したら、ネットワークのサービスを再起動します。ネットワークを再起動
#----- ネットワークサービスを再起動
[root@vm ~]# systemctl restart network
[root@vm ~]#
確認
IPアドレスの確認
設定したIPアドレスが反映されているか確認します。IPアドレスの確認には、「ip addr」のコマンドを使います。
IPアドレスを確認
[root@vm ~]# ip addr
1: lo: <LOOPBACK,UP,LOWER_UP> mtu 65536 qdisc noqueue state UNKNOWN group default qlen 1000
link/loopback 00:00:00:00:00:00 brd 00:00:00:00:00:00
inet 127.0.0.1/8 scope host lo
valid_lft forever preferred_lft forever
inet6 ::1/128 scope host
valid_lft forever preferred_lft forever
2: enp0s3: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc pfifo_fast state UP group default qlen 1000
link/ether 08:00:27:54:73:e7 brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
inet 10.0.2.15/24 brd 10.0.2.255 scope global noprefixroute dynamic enp0s3
valid_lft 86229sec preferred_lft 86229sec
inet6 fe80::a00:27ff:fe54:73e7/64 scope link
valid_lft forever preferred_lft forever
3: enp0s8: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc pfifo_fast state UP group default qlen 1000
link/ether 08:00:27:38:1b:30 brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
inet 192.168.56.250/24 brd 192.168.56.255 scope global noprefixroute enp0s8
valid_lft forever preferred_lft forever
inet6 fe80::a00:27ff:fe38:1b30/64 scope link
valid_lft forever preferred_lft forever
[root@vm ~]#
ネットワークの導通確認
インターネットに接続できているか導通の確認をおこないます。
導通確認をするには、複数の方法があると思いますが
私は、「ping ~」を使って確認しています。
導通確認をするには、複数の方法があると思いますが
私は、「ping ~」を使って確認しています。
IPアドレスを確認
#----- yahoo.co.jp への接続を試みる
[root@vm ~]# ping -c 1 yahoo.co.jp
PING yahoo.co.jp (182.22.59.229) 56(84) bytes of data.
64 bytes from f1.top.vip.ssk.yahoo.co.jp (182.22.59.229): icmp_seq=1 ttl=52 time=14.8 ms
--- yahoo.co.jp ping statistics ---
1 packets transmitted, 1 received, 0% packet loss, time 0ms
rtt min/avg/max/mdev = 14.810/14.810/14.810/0.000 ms
[root@vm ~]#
#----- 存在しないドメインへ接続した場合
[root@vm ~]# ping -c 1 abcdefghijklmn.jp
ping: abcdefghijklmn.jp: 名前またはサービスが不明です
[root@vm ~]#
導通が確認できれば、SSHクライアントからの接続が可能となり、外部のインターネットへも接続が可能となります。
以上で、VirtualBox仮想マシンでのネットワークの設定は完了です。
補足情報
ネットワークの元ファイル
念の為、元ファイル情報をここに残しておきます。/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-enp0s3
TYPE=Ethernet
PROXY_METHOD=none
BROWSER_ONLY=no
BOOTPROTO=dhcp
DEFROUTE=yes
IPV4_FAILURE_FATAL=no
IPV6INIT=yes
IPV6_AUTOCONF=yes
IPV6_DEFROUTE=yes
IPV6_FAILURE_FATAL=no
IPV6_ADDR_GEN_MODE=stable-privacy
NAME=enp0s3
UUID=456fbb78-8f7d-4f03-8184-41e176349f88
DEVICE=enp0s3
ONBOOT=no
/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-enp0s8
TYPE=Ethernet
PROXY_METHOD=none
BROWSER_ONLY=no
BOOTPROTO=dhcp
DEFROUTE=yes
IPV4_FAILURE_FATAL=no
IPV6INIT=yes
IPV6_AUTOCONF=yes
IPV6_DEFROUTE=yes
IPV6_FAILURE_FATAL=no
IPV6_ADDR_GEN_MODE=stable-privacy
NAME=enp0s8
UUID=cce7372b-6148-430e-aaaa-4c2eb5ad11a8
DEVICE=enp0s8
ONBOOT=no
物理マシンのネットワーク
参考までに物理マシンでの設定方法です。環境によって違ってくると思いますが、適宜、調整してください。
/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-enp0s3
#----- viエディタでファイルを開く
[root@vm ~]# vi /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-enp0s3 [Enter]
#--------------------------------------------------
TYPE=Ethernet
PROXY_METHOD=none
BROWSER_ONLY=no
#----- IPアドレスを固定化する
BOOTPROTO=dhcp
↓ dhcpからstaticへ変更
BOOTPROTO=static
DEFROUTE=yes
IPV4_FAILURE_FATAL=no
#----- IPV6を無効化
IPV6INIT=yes
↓ yesからnoへ変更する
IPV6INIT=no
IPV6_AUTOCONF=yes
IPV6_DEFROUTE=yes
IPV6_FAILURE_FATAL=no
IPV6_ADDR_GEN_MODE=stable-privacy
NAME=enp0s3
UUID=456fbb78-8f7d-4f03-8184-41e176349f88
DEVICE=enp0s3
#----- 起動時にNICを有効化
ONBOOT=no
↓ noからyesへ変更する
ONBOOT=yes
#----- IPアドレスを追記(環境によって適宜、調整する)
IPADDR=192.168.11.100
#----- サブネットマスクを追記
PREFIX="24"
#--------------------------------------------------
#----- 編集内容を保存してエディタを閉じる
:wq [Enter]
[root@vm ~]#
以上、CentOS-7.6のネットワーク設定でした。
ネットワーク設定後のCentOS-7.6の初期設定をおこなう場合はは、下記ページをご覧ください。
CentOS-7.6/初期設定(各種インストール・ユーザー設定)
[CentOS-7.6]
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