ファイル名 | デフォルト値 | これを使うプロセス | 説明 |
defaultdomain | meファイル | qmail-inject | デフォルトドメイン名 |
locals | meファイル | qmail-send | ローカルドメイン名 |
me | システムのFQDN | いろいろ | ドメイン正式名(マシン名.ドメイン名) |
plusdomain | meファイル | qmail-inject | 追加のドメイン名 |
rcpthosts | なし | qmail-smtpd | 受信ドメイン名のリスト |
smtproutes | なし | qmail-remote | スタティック配送の指定 |
virtualdomains | なし | qmail-send | ヴァーチャルドメインリスト |
badmailfrom | なし | qmail-smtpd | From アドレスのブラックリスト |
bouncefrom | MAIL-DAEMON | qmail-send | バウンスの管理者名 |
bouncehost | meファイル | qmail-send | バウンスのホスト名 |
concurrencylocal | 10 | qmail-send | ローカルへの同時配送数 |
concurrencyremote | 20 | qmail-send | リモートへの同時配送数 |
databytes | 上限なし | qmail-smtpd | 受信データの上限値 |
defaulthost | meファイル | qmail-inject | デフォルトホスト名 |
helohost | meファイル | qmail-remote | HELO開始時のホスト名 |
idhost | meファイル | qmail-inject | Message-IDに挿入するホスト名 |
morercpthosts | なし | qmail-smtpd | 受信ドメイン名のリスト |
queuelifetime | 604800 | qmail-send | キューの寿命時間 |
smtpgreeting | me | qmail-smtpd | SMTP応答メッセージ |
timeoutconnect | 60 | qmail-remote | 接続タイムアウト |
timeoutremote | 1200 | qmail-remote | 相手のSMTPサーバへの待ち時間 |
timeoutsmtpd | 1200 | qmail-smtpd | 相手からのデータ待ち時間 |
詳細解説
各ファイルの格納されているディレクトリ
/var/qmail/
defaultdomain
toヘッダなどにドメイン名が省略された場合、挿入(補完)されるドメイン名
example.jp
locals
受信するホスト名・ドメイン名 qmail-sendが利用
localhost
example.jp
me
自サーバのFQDN
www.example.jp
plusdomain
ドメイン部が+で終わっている場合に付加されるドメイン。
user@host+」なら「user@host.example.jp」と置換される。
example.jp
rcpthosts ・ morercpthosts
バーチャルドメイン構成時に作成するファイルで受信すべきドメインを記述します。一般的によく利用するホスト50件を rcpthosts
それ以上を morercpthosts といわれているようですがよくわかりません。
example.jp
smtproutes
スタティック配送を行う際に指定します(qmailに届いたメールを指定した先に転送できます)。記述方法は
ドメイン名:リレー先のIPまたはドメイン名
例えば以下の場合
example.jp:192.168.100.10
は、example.jp はスタティック経路で 192.168.100.10 へリレーするという意味になります。
badmailfrom
受信を拒否したいメールアドレスを記述する。
hoge@example.com
と記述すれば hoge@example.com からのメールは拒否されます。
bouncefrom
バウンスの管理者名を指定します。デフォルトはMAIL-DAEMONです。bouncehost
バウンスのホスト名をしています。特に変更は不要。concurrencylocal
ローカルの同時配送数が設定できます。最大値は120に設定できるようですが、特に変更は不要でしょう。
concurrencyremote
リモートの同時配送数が設定できます。最大値は120に設定できるようですが、特に変更は不要でしょう。
databytes
受信できる1メールメッセージあたりのサイズです。単位はbyteとなります。制限を設けないのであえばデフォルトのままで良いでしょう。
defaulthost
デフォルトで使用するホスト名です。helohost
リモートのMTAへ接続する際にHELOコマンドの際のホスト名です。idhost
メールのヘッダー部のMessage-IDにつけるホスト名です。queuelifetime
メール送信が出来なかった場合にキューに滞留しておける時間(秒)です。デフォルトは604800秒で7日になっています。
smtpgreeting
SMTPをつなぐときに表示されるメッセージです。変更するのがセキュリティ的によいとされています。
timeoutconnect
リモートのSMTPサーバに対してコネクションを受け入れるための待ち時間です。デフォルトは60秒となっています。
timeoutremote
リモートのSMTPサーバーからの応答を待つ時間です。デフォルトは1200秒となっています。
timeoutsmtpd
リモートのSMTPクライアントから、 データのバッファを待つ時間です。デフォルトは1200秒となっています。
virtualdomains
バーチャルドメイン作成時に利用するファイル。 バーチャルドメインとユーザ名
example.jp:example.jp
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